黒麹焼酎の製造工程

仕込み

麦畑

 原料の麦は大分県産の裸麦を使用しています。裸麦は大麦よりも甘みが強く、個性的です。 麦を木樽に入れて洗うなど、一つ一つの作業、全てを手造りで行います。 裸麦のデンプンが麹によって糖に分解されます。当社の黒麹焼酎では黒麹を使い、より深い甘みと香りの強い諸味(もろみ)に変わります。

ムロ(麹室)

 近年、自然発酵のモロミを使う酒造会社は少なくなりましたが、当社では麹室の壁と天井裏に籾殻(モミガラ)を寝かせ、自然発酵させ。なおかつ最適な状態を保つために、24時間体制で温度と湿度の管理を行っています。

蒸留

 当社の焼酎はやさしく、ふくよかに仕上げるために木樽で蒸留しています。「はなだれ」と言われる70度の初留焼酎ができ、調整しながら40度になるくらいまで蒸留します。

貯蔵・熟成

 黒麹の焼酎は半年寝かせた後、一部は当社の蔵にある大甕で貯蔵されます。 甕で寝かすことによってよりまろやかになり、年代とともに深い味になっていきます。 当社の甕では、年代ごとの甕にその年だけの焼酎を寝かせ、新しい焼酎を足したりしない、純粋な焼酎を造っています。 黒麹焼酎は1986年から造り始め、20年ものの焼酎もできました。 黒麹を使ってできた焼酎は甘く、くせのある通好みの味です。